大統領選挙 2020 10 18

書名 トランプが勝つ
著者 日高 義樹  かや書房

 私は、2003年から書いていますが、
アメリカのメディアは、リベラルなので、
つまり「民主党びいき」なので、
共和党の候補者が出馬するとなると、
最初から不利であるということです。
 とはいえ、トランプ氏は、
ゴルフが好きなので、
このようなハンディキャップに慣れているかもしれません。
 私は、2016年の大統領選挙で、びっくりしました。
トランプ氏が、こう主張したからです。
「The Establishmentから政治を取り戻す」
そんなことを言えば、「The Establishment」から袋叩きにあうのは目に見えているからです。
 日本には、そのようなものはないと思いますが、
アメリカには、緩い結びつきですが、そういうものがあります。
 諸説ありますが、
「The Establishment」を構成するものとは、
グローバル企業、マスコミ、金融資本、エリート階級など、
いろいろと言われています。
 2020年の大統領選挙は、
トランプ氏とバイデン氏の戦いと言われていますが、
本当は、トランプ氏と「The Establishment」の戦いかもしれません。
 バイデン氏には、トランプ氏やオバマ氏のような明確で個性的な主張がないからです。
ひたすら無難な選挙に徹しているように見えます。
 もし、サンダース氏が民主党の候補者だったら、
民主党員は選挙活動に火が付いたでしょう。
 トランプ氏とサンダース氏の戦いだったら、歴史に残る決戦になったでしょう。
お互いに主義主張が明確で、論点が明確で選挙戦にふさわしいからです。
 今や、リベラル層は、「トランプ氏以外ならば、誰でもよい」というのが、
選挙活動の原動力にならざるを得なかったと言えるかもしれません。
 2006年トリノオリンピックで日本の荒川静香選手が金メダルを獲得して、
日本中が荒川選手の快挙に沸きましたが、
私の記憶が正しければ、アメリカのメディアは冷たかったと思います。
「荒川選手は、失点を防ぎ、安全策を取った。
たとえ転倒しても、失敗を恐れず挑戦すべきだった」という趣旨だったと思います。
 あの頃のアメリカは、若かった。
それが「アメリカ精神」なのかと思いました。
「かつてのアメリカ」を懐かしく思うのは、私だけではないはずです。
(注)
「イナバウアー」は、技術点の対象にはならないそうです。
























































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